2014年7月18日金曜日

バラの植わっている土を調べる

昨秋に挿し木し、育てているバラ。何の用意もなく枝を持ち帰り、適当に植え付けてそのまま越冬。気づけば5月に開花、アレヨと7月も中旬。さすがにこのままではまずいだろう。まずは土を調べてみることに。


使用するのは整水器用の試薬「TK-74003 [整水器オプション PH試験薬]」。価格は500円前後、ホームセンターやネットで購入できます。


まずは水道水を調べる。試薬を一滴落とし水道水を加える。アルカリ性。pH9.0といったところか。


続いてバラの植わっている土を調べる。ペットボトルを半分に切った物に土を入れ、水道水を加えてグルグル。しばし時間を置き、上澄みをスポイトで採取。結果は中性。と、いうことは土は酸性。バラの育成に良いとされるpH5.0~6.0に収まるだろうと判断。よしよし。

土についてはここまで。大きな問題がなければそれでいい。一度にアレコレとやり過ぎてはバラも私も疲れる。夏場は、消毒、水やり、栄養補給を重視。植え替えを含めた土壌管理は冬にガッツリやる方向で。今日は消毒もしましたが、これは来月の消毒時にでも。


公団烏山第一団地、前川國男のテラスハウス様式の家。
家と垣根は取り壊されていましたがバラだけ残っていました。

花を囲う、という行為に後ろめたさがある。同時に花のひとつもない暮らしは夫に申し訳ないとも思う。どちらも嘘ではないが、現実は私の衝動に支配されている。

昨秋、半ば廃墟と化した公団烏山第一団地の敷地に残るボロボロになったバラを眺めていたら、「こいつを手に入れたい」という欲求を抑えられなくなった。次の瞬間には枝を切るハサミを求めて商店街方面に走り出していた。

時々、わけのわからぬ衝動が降りてくる。一昨年は瓢箪を育てその使い道で途方に暮れたくなった。その前はオオシマザクラを育てて桜餅を作りたくなった。もっと前は山椒につく青虫をアゲハに育て上げることに夢中になった。植物だけじゃない。アレもコレも思えば衝動からはじまった。

一瞬の衝動は大抵長く面倒な作業へと突入する。どこへ着地させたいのか、着地するのか、それはその時になってみないとわからない。このバラは私よりも長生きさせ、誰かに押し付けてから死ぬ。今はそんなことを考えながら育てている。