2015年も残りわずか。今年はどんな年だったかといえば、「老い」を突きつけられた一年でした。
白髪が爆発的に増え、老眼鏡がないと文字を読むのも書くのも難しくなってきた。回復しない体力、食事を控えても増え続ける体重。何より驚いたのは睡眠への執着がまるでなくなってきたこと。もっともショックなのは左の頬が陥没(恐らく肉が下に落ちてきたと思われる)したこと。もうね、ボッコボコ。齢をとるって残酷だなあああああ。
年が明ければすぐに誕生日。四十代最後の一年です。四十代は、仕事、プライベート、精神的にも安定し、毎日がつつがなく過ぎていきました。十代半ばから周囲と自分に振り回されてきた私には大袈裟ではなく夢のような日々。何一つ、不満などない。…なんて隠居気分している場合かよ!…はい、いきなりやってきました。「やるぜ」のスイッチオン。ってことで、来年は狂ったように走る予感がします。実は既にその体勢に入りつつあって、さっそく胃をやられました。
「言葉で、自分で自分を縛るのはどうかと思うよ」
「やってもいいし、やらなくてもいいし」
私より私を知っている夫がサラッと言う。
普段はノーテンキに暮らしているくせに、走り出すといきなり自分が見えなくなる。ペース配分も、休憩もあったもんじゃない。全力疾走。わかってはいる。でもイノシシの血筋なんだよ、イノシシ!!!
あー、まーたやってくるのかな。不安定でしょーもない私が。若さに執着してる分、更年期リーチな分、厄介な私が。いやだなあ。どうするかなあ。そうさなあ。私が私にわからなくなったら、夫に訊いてみるかー。いろいろな人の言葉に耳を傾けよう。あらゆる感情を受け止めながら2016年を、来る年月を過ごせたらと思います。
何十回、何百回と聴いただろう曲。今年はこの曲が胸に突き刺さったままです。
薔薇がなくちゃ生きていけない。
薔薇がなくちゃ生きていけない。
文末になりますが
皆さまにとって来る年2016年が良き一年でありますよう
心よりお祈り申し上げます。
よいお年を。
2015年12月31日
橋本亜希子