23日は、元「ザ・スターリン」の遠藤ミチロウさんのライブへ行きました。正確には、NOTALIN'S(遠藤ミチロウ、石塚俊明、坂本弘道)、ゲストはロケット・マツさんを迎えてのライブです。
「ザ・スターリン」は、世代的には私よりちょっと上。当時は簡単に音楽が入手できる時代でもなく、ラジオからでしか知りません。ライブハウスへ通うようになっても、「ザ・スターリン」は敷居が高すぎ。パンクも嫌いじゃなかったけど、入り口辺りをウロウロして結局はあまり聴かなかったなあ。
元は渋谷にあり、遠藤さんがはじめて出演したライブハウスとか。 長いこと学大駅徒歩圏内で暮らしていましたが、 ライブハウスがあるとは知りませんでした。 |
終演後、どう表現したらいいものかと考えていると、夫がボソッと一言。
「今まで気づかなかったけどさ、寺山修司だよ、寺山修司、直系」。
「それかー!!!」
アンタ、うまいこと言うねー。
さて、今回一番の収穫は坂本弘道さんのパフォーマンスを目の当たりにできたこと。や、最初に思ったんですよ、なぜにこんなにチェロが傷だらけなのか?と。その答えはすぐにわかりました。かき鳴らされるチェロ。そして無数の鉛筆がチェロに落とされるところからはじまり——チェロをさかさまにしてエンドピンにグライダー。結果、客席に火花がバンバン降り注ぐ。もうねー、笑いが止まんない。
とてもとても65才とは思えない声量だった遠藤ミチロウさん、坂本弘道さん、こんなお二人を相手にするわけですから、ドラムとキーボードの底力も凄かったなあ。ただ、わかっていたことではあるけれど、曲そのものはシンプルで、聴き続けていると飽きる。でもそんなことはどうでもいいと思える。圧倒。圧巻。恐らく二度目はないけど、行ってよかった。一度は観ておけ!遠藤ミチロウ、NOTALIN'S!
火花、観れます。
原曲はボブ・ディラン。
2016年1月23日公開の映画「お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました」。前売り購入済。