2014年11月29日土曜日

天王星観望会――国立天文台三鷹キャンパス

先週の土曜日、国立天文台三鷹キャンパス定例観望会に参加してきました。


今回の観望会は天王星。数日前まで雨予報でヤキモキしたけど晴れてくれました。
会場には質問コーナーもありました。


50cm望遠鏡のある建物。


受付後、まずは15分程度の解説。この後、上の画像の場所まで移動します。
解説開始前。解説開始から先の撮影、録画は禁止。
それにつけても参加していた小学校低学年らしきお子らの博識さに恥ずかしくなる。
私は惑星の定義すら曖昧。


天王星は、地球の約4倍の大きさ。地球から30億kmの距離にあり、ジェット機で300年以上、徒歩で9万年かかるそう。天王星と海王星の情報はほとんどないそうで、その理由の一つとして周回探査機の電力源確保が困難とのこと。日本は未だ惑星への探査機投入に成功してませんが、2015年12月7日に金星軌道投入に再度チャレンジがある模様。ガンバレニッポン。


グループごと二列になって係員の誘導で移動。
画像は帰り道。
デジカメだと光を拾ってくれるけど、肉眼ではほぼ真っ暗。
敷地内の照明は最小限、足下さえほとんど見えない。


いよいよ観望。
50cm望遠鏡で観た天王星は——つるーんとした白い点
や、わかってはいたけれども。潔すぎるぐらいツンツルテン。しかも小さい。

「月でも何でもいいから、テクスチャがわかる天体が観たい」と夫。誘った星が天王星だったのがマズかったか、、、「次はM42なんてどう?」と返してみるが「冬は寒いからヤ」とのこと。ってことで次回は一人で。


小望遠鏡ではアルビレオも観測。アルビレオは宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に出てくるアルビレオ観測所のそれ。はくちょう座のくちばし部分の星であることから別名「くちばしの星」と言われるそう。


窓の外の、まるで花火でいっぱいのような、あまの川のまん中に、
黒い大きな建物が四棟ばかり立って、その一つの平屋根の上に、
眼もさめるような、青宝玉(サファイア)と黄玉(トパーズ)の大きな二つのすきとおった球が、
輪になってしずかにくるくるとまわっていました。
——宮沢賢治「銀河鉄道の夜」より——

肉眼では見えないこのサファイアとトパーズを観られただけでも来てよかった。あと肉眼でもはっきり「夏の第三角(こと座、わし座、はくちょう座)」が確認できたのは嬉しかったなー。「秋の四辺形(ペガスス座α星、ペガスス座β星、ペガスス座γ星、アンドロメダ座α星)」は残念ながら見えませんでした。



夜の観望会もいいけれど、昼間もかなりいい。ほかにもイベントが多数ある模様。イベントに参加できなくても公開施設を見て回るだけで十分な見応えです。

天文台歴史館。
第一赤道儀室。
この時期、紅葉も見事です。


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春の夜、ご機嫌なんだか寂しいんだか自分でもよくわからないような夜、夜空を見上げて「星に願いを」をよく口ずさんでいたりする。凍えるような寒い夜は、サミュエル・バーバの「弦楽のためのアダージョ」が脳内再生される。

青すぎる空も切ないけど、澄み切った夜空も切ない。そんな空を見上げる自分が切ないのかもしんない。南の島で好きな人と一緒に見る満天の星空はまた趣が違うのかな。でもきっと夜空なんて一人で見上げるようなものだとも思う。


2014年11月19日水曜日

エアロバイク購入

エアロバイクを購入しました。ヤマトスポーツYMC-3100シリーズ

外での運動は、何かと条件に左右されがち。エアロバイクなら、天候、気温、時刻を問わずいつでもできる。体調次第ですぐに中断できるし再開もできる。と、いうことで購入に踏み切りました。こちらのメーカーにした理由は、背もたれがあり、価格が手頃だったこと。音もほとんどしないので共同住宅でも問題なし。

まずは一日1回10分。
両手が自由なので本を読んだり、音楽を聴きながら妄想ライブを楽しむ。

体力自慢の私。高尾山ぐらいなら小走りで登り、帰宅後もフル稼働で家事をし、あまつ深夜からが本番とばかりにケーキを焼いたり、裁縫をしたりしていた。しかし、それは数年前の話。現状といえば調子こいて電車で外出すれば翌日は寝込む有様。はい、ライブやらの翌日は少なくとも日中の仕事は入れれません。こんな状態なのでガッツリ運動は自殺行為だけど、ダラダラし放題も中年女的にヤバい。

ってことで、日常に運動を盛り込む作戦。歯磨きをしながら開脚。ドライヤーをかけながら濯機に足を乗せて膝を伸ばす。お湯が沸くまで、キッチンタイマーが鳴るまで、そんな数分間にチューブやダンベル。エアロバイクも必死に漕ぐというより、音楽を聴くついでにちょろっと漕ぐ感じかな。効果云々よりも「気持ちいいなー」を重視ってことで。

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日曜日は武術の先生が秋田から上京。挨拶だけさせていただきました。そして、いただいたレベルを一度お返ししてきました。稽古に復帰するには時間がかかりそうなので、これはもうゼロからやり直したほうがよいな、と。それを受け入れてくださった先生に感謝です。稽古をお休みしている間もできることはたくさんあるので、こちらも徐々にやっていくぞー。

2014年11月12日水曜日

THE GROOVERS/カーネーション――吉祥寺 ROCK JOINT GB

久々の長い休日をとれた最終日の日曜、ライブへ行ってきました。

一発目。「愛のさざなみ」からはじまり、「OOH!BABY」に突入。もうここで「来てよかったよ!」と背筋がゾクゾク。夏以降、カーネーションのCDも聴き続けているわけですが、ライブはまた別物。ライブハウスに通いはじめたばかりの高校生のように、カーネーションのライブが楽しくて楽しくて仕方ない私。私にとって音楽ってこんなに重要だったのかー、と知る四十後半。

そしてグルーヴァーズ。何かこちらも凄いやね、と思ったら、メンバーは、P-MODELや頭脳警察にも参加、と後から夫に教わる。実力派迫力のツーマン。でもステージのおっさんたちは、やんちゃ盛りの中学生男子のようでもあり、、、ラブリーだあああ!緊張と弛緩。何とも贅沢なライブを満喫させていただきました。



愛のさざなみ。前日8日は島倉千代子さんの一周忌。島倉さんを偲んでの曲でした。


グルーヴァーズでARROW。

12月だけのクリスチャン。


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ライブは日曜日、ということで夫も一緒に。帰宅後、おさらいのように二組の音楽をかけつつ軽く食事。私は就寝前に珍しくもラムをひと口。そして島倉千代子さんの曲を数曲聴いて床につきました。いい夜でした。

2014年11月9日日曜日

むかごハンターと秘密の地図

我が家の秋の恒例行事、むかご採り。

そこらに自生しているので、仕事の行き帰り、散歩中、目の端でむかごを探す。帰宅後「どこそこで見つけた」と言っては誇らしげに収穫したブツを見せ合う。大量のむかごを見つけた時は「じゃあ一緒に行こう」などと協力体制に入ったり。
むかごは山芋の球芽で栄養価はほぼ同じ。
血糖値、コレステロール値、高血圧の抑制にもなるそう。

虫食いや小さい物は元の場所に戻して来年を待つ。

むかご(零余子)は、秋の季語。多くの歌が読まれているようです。歌もいいけど、やっぱ食べなきゃね。収穫したむかごの調理はこちら


自分で植えて収穫するのは邪道とは思うが観察したいので植えてみる。ついでに拾ったドングリも植えてみる。ドングリはクヌギ。樹液にカブトムシが集まることで有名ですが、樹皮やドングリで染色もできます。来秋は藍や茜のほかにもドングリ(つるばみ)染色かな。
ドングリは大きくなったら舅の山に植えさせてもらおうか?
などと野望は膨らむ。


むかごの自生場所はこちらで書いたダイスキンに残しています。飲食店やらはGoogleマップに残しているけど、手書きのほうがわかりやすい地図も多い。
日々、情報を蓄積してはニヤリとするのが至福の時。

むかごの自生場所以外にも、食べられるドングリのスダジイ、季節ごとに美しい花を咲かせる場所、「いつか挿し木にしてくれるわ」などと目論む植物のある場所。
触らせてくれる猫がいる通り。触らせてくれない猫のいる通り。キャンキャンと狂ったように吠えてくる犬がいる通り。カラスが頭上を狙ってくる通り。鯉の生息場所。つまりは大好物が詰まった地図。

昨日は外出から戻った夫がまたむかごを収穫して帰宅。季節は晩秋、これが最後の収穫かな。明朝はむかごご飯とさんまの塩焼き。名残の味覚を楽しみます。

2014年11月6日木曜日

スマイルビスコ——江崎グリコ

ネットで検索をかけていたら、こんなものが出てきた。

お馴染みビスコ。そのビスコ坊とロゴの部分をオリジナル画像と文字に置き換えられる。ただそれだけだけど、「ちょっといい」と思うのは、元のパッケージデザインが良いからかな。1箱20個入りで2,530円(税込、送料別)。



※画像は江崎グリコのサイトからお借りしました。

2014年11月4日火曜日

土を振るう休日

コガネムシは金持ちだ~
金蔵建てた、蔵建てた~
飴屋で水飴買ってきた~

コガネムシは金持ちだ~
金蔵建てた、蔵建てた~
子供に水飴なめさせた~


作詞・野口雨情、作曲・中山晋平。黄金虫。
近寄っただけで不幸になりそうな曲である。野口雨情はどんな気持ちで作詞したのだろう。晋平も晋平だ。何もこんな暗いメロディにすることはなかろう。ああ、せめてコガネムシ自身がドヤ顔で歌っていたら。しかし、どうしたって妬みに溢れた他人目線の曲である。こんなふうに他者を妬む人にはなるまい、幼い日の私はそう心に誓っていた。


が、ここ数日、私はこの曲を口ずさみ続けている。それこそコガネムシへの恨み辛みを噛みしめながら歌っている。ベランダの鉢からコガネムシの幼虫がでてきたのだった。
まずは道具を揃える。
振いは三種類の網がついたもの。税込み700円。
この際だからバラは専用の土に委ねてみる。
もう土の配合だのに使う神経は残ってない。

久しぶりの休日。それも一週間超、家事以外の仕事はない。本を読んで、映画を観て、ケーキでも焼いて、体力作りに筋トレを再開して、藍染めに着手し、玉葱染めでトートバッグを縫い、惰眠を貪り、休日最終日はライブへ行く予定だった。

しかし、この幼虫の発見で気侭な休日が一転。幼虫を駆除せねばならない。薬剤を散布すれば容易い。が、生憎、私は虫が嫌いではない。むしろ好きな類いで、最初に幼虫を発見した時は成虫になるまで観察日記をつける気でいた。しかし、コガネムシでググってみれば、幼虫を放置すれば植物の根を食い荒らし枯れさせるという。いくら私でもこれは放置できない。ってことで、土を振いにかけ、幼虫を取り出す作業を延々と繰り返す。

ついでにバラの株分け。
光の加減で葉が黄色く見えるけど真緑で元気いっぱい。
無事根づいてくれるといいなあ。

幸いにもバラの土からコガネムシは発見されず。バラの植え替えは1月の予定だったけど、まあ仕方ない。2週間ゆっくり土に馴染ませ、それから栄養補給。来年はコガネムシ侵入前に対策を講じねば。振いにひっかかったモッチモッチした奴らは、ペットボトルに入れ乾かぬように上から土をかける。作業終了後、河原へ捨て子の予定。運が良ければ成虫になれるだろう。

荒んだ心を癒すため、チューリップとアネモネを植えてみる。

まだまだ作業は続きます。一番厄介なのは、我が家の長老ソングオブジャマイカ。たぶん、鉢をブッ壊さないと植え替えできない。さて、どうするか。

気温が下がってきたとはいえ、ベランダで長時間太陽光に当たっていると熱が出て湿疹がドバー。でも木曜日から雨予報の東京。休日後半をゆっくり過ごすため、ここは一つ頑張ります。