今回の観望会は天王星。数日前まで雨予報でヤキモキしたけど晴れてくれました。
受付後、まずは15分程度の解説。この後、上の画像の場所まで移動します。
解説開始前。解説開始から先の撮影、録画は禁止。 それにつけても参加していた小学校低学年らしきお子らの博識さに恥ずかしくなる。 私は惑星の定義すら曖昧。 |
天王星は、地球の約4倍の大きさ。地球から30億kmの距離にあり、ジェット機で300年以上、徒歩で9万年かかるそう。天王星と海王星の情報はほとんどないそうで、その理由の一つとして周回探査機の電力源確保が困難とのこと。日本は未だ惑星への探査機投入に成功してませんが、2015年12月7日に金星軌道投入に再度チャレンジがある模様。ガンバレニッポン。
いよいよ観望。
50cm望遠鏡で観た天王星は——つるーんとした白い点。
や、わかってはいたけれども。潔すぎるぐらいツンツルテン。しかも小さい。
「月でも何でもいいから、テクスチャがわかる天体が観たい」と夫。誘った星が天王星だったのがマズかったか、、、「次はM42なんてどう?」と返してみるが「冬は寒いからヤ」とのこと。ってことで次回は一人で。
小望遠鏡ではアルビレオも観測。アルビレオは宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に出てくるアルビレオ観測所のそれ。はくちょう座のくちばし部分の星であることから別名「くちばしの星」と言われるそう。
夜の観望会もいいけれど、昼間もかなりいい。ほかにもイベントが多数ある模様。イベントに参加できなくても公開施設を見て回るだけで十分な見応えです。
窓の外の、まるで花火でいっぱいのような、あまの川のまん中に、
黒い大きな建物が四棟ばかり立って、その一つの平屋根の上に、
眼もさめるような、青宝玉(サファイア)と黄玉(トパーズ)の大きな二つのすきとおった球が、
輪になってしずかにくるくるとまわっていました。
——宮沢賢治「銀河鉄道の夜」より——
肉眼では見えないこのサファイアとトパーズを観られただけでも来てよかった。あと肉眼でもはっきり「夏の第三角(こと座、わし座、はくちょう座)」が確認できたのは嬉しかったなー。「秋の四辺形(ペガスス座α星、ペガスス座β星、ペガスス座γ星、アンドロメダ座α星)」は残念ながら見えませんでした。
夜の観望会もいいけれど、昼間もかなりいい。ほかにもイベントが多数ある模様。イベントに参加できなくても公開施設を見て回るだけで十分な見応えです。
--
春の夜、ご機嫌なんだか寂しいんだか自分でもよくわからないような夜、夜空を見上げて「星に願いを」をよく口ずさんでいたりする。凍えるような寒い夜は、サミュエル・バーバの「弦楽のためのアダージョ」が脳内再生される。
春の夜、ご機嫌なんだか寂しいんだか自分でもよくわからないような夜、夜空を見上げて「星に願いを」をよく口ずさんでいたりする。凍えるような寒い夜は、サミュエル・バーバの「弦楽のためのアダージョ」が脳内再生される。
青すぎる空も切ないけど、澄み切った夜空も切ない。そんな空を見上げる自分が切ないのかもしんない。南の島で好きな人と一緒に見る満天の星空はまた趣が違うのかな。でもきっと夜空なんて一人で見上げるようなものだとも思う。