2016年1月26日火曜日

ス薔薇式セカイ/直枝政広×佐々木健太郎——まほろ座MACHIDA

鎌倉の後、町田へ移動してライブへ。直枝政広さん(カーネーション)と佐々木健太郎さん(アナログフィッシュ)のツーマンです。

…隙あらばライブをねじ込もうとしてます。

アナログフィッシュは名前だけ知ってて事前にYouTubeで予習。今回のライブへ行く決定打となったのは、この予習でありました。や、もう年末の直枝さんのソロがあまりにも良すぎました。このままだと調子こいてライブに通い詰めそうなので、これは選ばないとさすがに(時間的にも経済的にも)ヤバいと。

そんなわけで佐々木健太郎さんに期待。お人柄がとってもキュートで大好きになりましたよー。…ごめんなさい。正直に申告。お人柄の良さ、その後の直枝さん、加えてアンコールでは客席から平泉光司さんの飛び入り参加、など色々あって佐々木さんのステージの内容がブッ飛びました。。でもですね、アナログフィッシュもきちんとアルバムで聴いてみようと思いますよ。



そして直枝さん。よかった。。。凄かった。。。
(この辺りはもう書かなくても察してください)

直枝さんのソロライブは、カーネーションのライブよりも柔らかく感じます。ギターや歌声はむしろ太く強く激しいのにMCや全体の雰囲気がとても柔らかく温かい。そして、私が行った二回のライブではいずれも大田譲さんの話が出てきました。今回はライブが終わった後の楽屋での話に思わず爆笑。アダムスキーの前(だった気がする)に顔の横あたりを指差して「大田くんがこのへんにいそうだ」と。「ベースソロいいんだよ」とも。何かねー、大田さんを語る時の直枝さんは、少し照れるような、でも真剣な表情で、グッとくるのでありました。

そしてベースといえば、そして今回は直枝さんのベースも聴けたのであります!!!レア!ってこともありますが、よかったなあ。でもね、やっぱり直枝さんはギター、そしてベースは大田さんが好きな私。直枝さんのライブに続けて行きましたが、次回は大田譲さん出演のライブへ行く予定です。楽しみ!でも直枝さんのライブもまた行きたい!カーネーションも行きたい!…と思ったら今日になって3/2にカーネーションの追加公演決定!今年もライブ熱は冷めそうにありません。


カーネーションバージョンもよいけど、直枝さんソロもいいのー。

お二人のギターに震える。特に後半は必見!

ね、ね、いいでしょ?

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日曜日の話題はこれで終わり。今月はこれまでにCD5枚購入。この辺りの話などもポツポツと。日常の話や本の話などもボソボソと。料理ブログが疎かになってますが、こちらはできるだけ頻繁に更新を考えてます。

2016年1月25日月曜日

柳生忍法帖と東慶寺

鎌近、釈迦堂切通し、そして北鎌倉にある「縁切寺」として有名な東慶寺にも行ってきました。現在は男僧の寺ですが、覚山尼(北条時宗の夫人)開山から明治まで本山を持たない独立した尼寺だったそうです。


「縁切寺」と言えば、「今日、鎌倉へ行ってきました〜♪」とグレープの曲を思い出すところですが、今回の目的は山田風太郎・著「柳生忍法帖」の舞台の一つということで行ってきました。もちろん、夫の提案で。


舞台は江戸時代。豊臣秀頼の娘、天秀尼が千姫の養女として東慶寺の20世住持だった頃。
二十三人の尼さんが惨殺されたのはこの辺りかなー。

鷲ノ巣廉助が素手で山門破り(現代の山門、薄いけど)したのはここかなー。

助けを呼ぼうとした鐘はここかなー(もちろん阻止される)。

十兵衛が腰に鈴をつけて歩いた杉林はこの辺りかなー。

血なまぐさいことばかり書いてますが、こちらは花が多く、美しいお寺でした。
紅梅の蕾で辺りはピンク色。


前にも書いたのですが、教会やお寺さんとは相性が悪い(神社はヘーキ)。霊感?ないない。心霊スポットの八王子城址でそれと知らず「清々しいなあ!ここ」と深呼吸するような鈍感な神経なので、恐らくは物理的要因。蝋燭や線香の匂い、色鮮やかな色彩、祈りの声、そんなものにやられて頭痛や吐き気がして長時間滞在できないのであります。でもこちらは凄く楽でした。本堂へ入らなかった、というのもあるのでしょうが、とても気持ち良く歩けたお寺でした。



▼柳生忍法帖のことなど▼

あらすじ
東海道を僧侶姿の二十一人の男たちが畜生さながらに曵かれてくる。会津城主、加藤明成。美しく若い女とみれば、あるゆる手段を用いて我が物にし、最後は皆殺し。家老の堀主水はそれを諌めるものの、そんな言葉に耳を傾けるわけもなく、対立激化。いわゆる「会津騒動」により、謀反の咎により追われた堀一族。男たちは高野山へ僧侶として身を隠すが、捕らえられてしまう。

切腹はおろか、磔も火あぶりさえも生ぬるい。少しでも苦痛を長引かせながら殺さねば気が済まぬ。そう舌なめずりするのは、明成と側近の芦名七本槍。途中、堀の女が匿われている鎌倉の東慶寺、縁切り寺で有名な女寺へ立ち寄ると言う。「最後の別れをさせてやる」その言葉に堀一族は「かたじけない」と感謝するものの、感動の御対面ならば話は進まない。「嘘ぴょーんwww」とばかりに男子禁制の女寺を山門破りをした挙げ句、二十三人の尼僧を惨殺。東慶寺を訪れようと通りかかった時の将軍の姉である千姫(天樹院)により、辛くも七人の女が生き残る。

「許さねえ、、、」と思うのは、残された堀の女だけでなく、気の強さなら右に出る者なし千姫も同じこと。千姫と沢庵和尚により、仇討ち指南役として抜擢されたのは、隻眼の天才剣士、柳生十兵衛。しかし、十兵衛は助太刀はするが、あくまでも仇を討つのは女たち。

明成を守る芦名七本槍は、十兵衛さえも互角と認める猛者揃い。会津国境を固める芦名一族。芦名一族頭領の銅伯老は、齢百八才不死の魔人。銅伯の娘で明成の愛妾、ゆら。舞台を江戸、そして会津へと移しながら、ドS集団VS素人娘七人の死闘がはじまる。

感想
逆転また逆転。ドキドキハラハラ。上下巻の長い話だけど飽きる場所がありません。

でもね、登場人物の誰が好きかといえば、私はバカ殿の明成だったりする。この殿様以外は、全員命がけ。こうなると敵味方、善悪、正誤、なんて関係ない。そんな中でエロ全開の能無しさんがいい味を出している。この殿様がいることで、読み手として肩入れの方向を見失わないのであります。ほかの作品でもそうだけど、こういうダメキャラって重要。

散々楽しんだ後のラストが一文がもうもうもう!この一文のためだけにもう一度読み返したいぐらい。この色男さんめっ!!!と悶えるのでありました。ホント、オススメの小説です。


柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)

柳生忍法帖(下) 山田風太郎忍法帖(10) (講談社文庫)

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さて、ここからは夫と別行動。夫は一人きままな鎌倉歩きを続け、私は町田へ移動してライブを観に行きました。

釈迦堂切通しへ

鎌近の後は、釈迦堂切通へ。鈴木清順・監督「ツィゴイネルワイゼン」に出てきた場所で有名です。現在、落石の危険があるため通行禁止。こちらは2011年に報国寺側からアプーチを試みたものの失敗。今回は大町側からアタック。やっと見れました。


こういうロケ地巡りみたいのは嫌いじゃないけど、「そういやココの近くだな」「もしかしてココは」「ココって何があったのだろう」みたいな行き当たりばったり派。ってことで、もちろん粘着しているのは夫。今回はぬかりなし!とばかりにGoogleストリートビューで予習してきた模様。そーか、そーか、とついていく私。


私が美鈴の前で固まったり。
こちらは基本予約販売制なので素直に諦める。

同じような目論みを抱えてやってきただろうカップルとトンネルですれ違ったり。

「この石垣も古いねー」「そういえば会津の鶴ヶ城の石垣に遊女石ってあるだけど、その名前の由来知ってる?」などと会話したり。

会話もなく、時々写真を撮ったり。

猫と遊んでもらったり。


鈴木惣一朗さんの話している時、住宅地の隣に出没しました。
人が通らないためのゲートが二段階で設置。



見れたのはよかったのですが、映画で観るような奥行き感がイマイチ。通行禁止になってかなり時間が経ってます。早く通れるようになるといいなあ。






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次は、山田風太郎・著「柳生忍法帖」の舞台の一つ、「東慶寺」へ。

サヨナラ鎌近。——神奈川県立近代美術館・鎌倉館

昨日の日曜日は鎌倉へ行ってきました。日本初の近代美術館、神奈川県立近代美術館の鎌倉館、通称「鎌近」を見るために。今月末で閉館です。昨年からずっと行こうと思っていたのですが、何度も直前になって延期。何とか間に合いました。




チケット売り場へ並ぶ列。展覧会は諦めて建物だけを見てきました。


どこも人、人、人!色々と写真は撮ってきたのですが、人があまり入り込んでない画像だけ載せておきます。
特にこの中庭は記念撮影する人が絶えませんでした。
奇跡的に人が(ほとんど)いない。
彫刻の左の足跡は、ル・コルヴュジエ(左)と坂倉準三(右)の足跡。








この日も鎌倉は、鎌近の中庭の上には、トンビが舞っていました。何だろうな、「目に焼き付けておこう」と思ったのは、建築の細部やらではなく、このトンビでした。

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この後、怒濤のごとく更新が続きます。この日だけで4つの記事を予定。次は「釈迦堂切通し」を。

2016年1月15日金曜日

デコ屋敷2016

時間が空いてしまいましたが、福島帰省の続き。元日は高柴デコ屋敷へ行きました。

前回行った時のブログにも書きましたが、デコ屋敷の「デコ」とは「木偶(でく)」が訛った「人形」のこと。三百年以上の歴史を持つこちらは木型に和紙を貼付けて作る張子人形が有名です。
やはり人気は干支の人形。











今回はこちらの人形を買いました。「鞨鼓(かっこ)」。
肩脱ぎ姿も躍動感があってよい。
このシリーズは二十種類ぐらいあるのだそう。
果たして全部集められるのか?



——さて。こんなのどかな集落の片隅にそれはありました。秘宝館
初の秘宝館を体験。
ごめんなさい、エロをなめていました。

もちろん、喜々として入館。みうらじゅん氏の展覧会にでも行くような気持ちで入ったわけです。軽く、本当に軽く、後日ブログのネタだけではなく酒の肴に使えるやねー、ぐらいのノリで。

…甘かった。なんちゅーか笑いにできない。展示品がねー、「うちの爺さん死んだら出てきた」的ラインナップ。元日からえらいもん背負い込んでしまったな、と。それでも鈴木清順・監督「陽炎座」にも出てきたような置物もあって興味深かったです。まあ、夜中に一人で閉じ込められたら発狂ものだけど。
写真は取り放題ではあったのですが、トーゼン載せられません。
こちらは館内自販機にあった手ぬぐい(ハンカチ?)。
欲しかったけど売り切れでした。

2016年1月7日木曜日

会津若松

あけましておめでとうございます。

夫の実家に帰省、二日に戻ってきました。福島滞在中、会津若松と高柴デコ屋敷へ行ってきました。今日は会津若松のことなど。


郡山から磐越西線で会津若松へ向かう。
猪苗代の近くでは雪もあったようですが、私は眠っていて知らない。

雪もないし歩いて回りたいところですが、大晦日ということもあり、早めに帰宅するためバスを利用。
観光には「まちなか周遊バス」が便利。一日フリーパス大人500円。
会津若松駅、鶴ヶ城、飯盛山などを回れます。

お約束の鶴ヶ城。前回来た時は雪景色でした。

「天守閣に上らないの?」と夫。「上らない」と私。そもそも城は建築物の中でもっとも興味のない部類。一応眺めておくかー、ぐらいな話。今回、鶴ヶ城を訪れた理由は、前回は読み終えてなかった山田風太郎・著「柳生忍法帖」の世界を妄想したかったから。「十兵衛が閉じ込められていたのってどの辺りかな〜〜」などとウロウロ。むふふ。堪能させていただきました。


再びバスに乗り、七日町周辺へ。例によって町中の建築物巡り。明治、大正、昭和初期の良い建築物が数多く残ってます。一度、三泊ぐらいして隅から隅まで見てまわりたいなあ。









野口英世が通った若松栄町教会





今回の会津若松行きにはもう一つの目的がありました。それは一番最初に勤めた会社の同期Sちゃんに会うこと。約25年振りの再会です。受付嬢だったSちゃんはそりゃあもう明るく可愛い女性でした。再会したSちゃんは25年の年月を感じないほどその愛らしさは健在。大晦日、一年を締めくくるに十分過ぎるほどよい一日になりました。