コガネムシは金持ちだ~
金蔵建てた、蔵建てた~
飴屋で水飴買ってきた~
コガネムシは金持ちだ~
金蔵建てた、蔵建てた~
子供に水飴なめさせた~
作詞・野口雨情、作曲・中山晋平。黄金虫。
近寄っただけで不幸になりそうな曲である。野口雨情はどんな気持ちで作詞したのだろう。晋平も晋平だ。何もこんな暗いメロディにすることはなかろう。ああ、せめてコガネムシ自身がドヤ顔で歌っていたら。しかし、どうしたって妬みに溢れた他人目線の曲である。こんなふうに他者を妬む人にはなるまい、幼い日の私はそう心に誓っていた。
が、ここ数日、私はこの曲を口ずさみ続けている。それこそコガネムシへの恨み辛みを噛みしめながら歌っている。ベランダの鉢からコガネムシの幼虫がでてきたのだった。
まずは道具を揃える。 振いは三種類の網がついたもの。税込み700円。 この際だからバラは専用の土に委ねてみる。 もう土の配合だのに使う神経は残ってない。 |
久しぶりの休日。それも一週間超、家事以外の仕事はない。本を読んで、映画を観て、ケーキでも焼いて、体力作りに筋トレを再開して、藍染めに着手し、玉葱染めでトートバッグを縫い、惰眠を貪り、休日最終日はライブへ行く予定だった。
しかし、この幼虫の発見で気侭な休日が一転。幼虫を駆除せねばならない。薬剤を散布すれば容易い。が、生憎、私は虫が嫌いではない。むしろ好きな類いで、最初に幼虫を発見した時は成虫になるまで観察日記をつける気でいた。しかし、コガネムシでググってみれば、幼虫を放置すれば植物の根を食い荒らし枯れさせるという。いくら私でもこれは放置できない。ってことで、土を振いにかけ、幼虫を取り出す作業を延々と繰り返す。
ついでにバラの株分け。 光の加減で葉が黄色く見えるけど真緑で元気いっぱい。 無事根づいてくれるといいなあ。 |
幸いにもバラの土からコガネムシは発見されず。バラの植え替えは1月の予定だったけど、まあ仕方ない。2週間ゆっくり土に馴染ませ、それから栄養補給。来年はコガネムシ侵入前に対策を講じねば。振いにひっかかったモッチモッチした奴らは、ペットボトルに入れ乾かぬように上から土をかける。作業終了後、河原へ捨て子の予定。運が良ければ成虫になれるだろう。
荒んだ心を癒すため、チューリップとアネモネを植えてみる。 |
まだまだ作業は続きます。一番厄介なのは、我が家の長老ソングオブジャマイカ。たぶん、鉢をブッ壊さないと植え替えできない。さて、どうするか。