かつて、完成までに300年かかると言われていた、アントニ・ガウディ世紀の一大プロジェクト「サグラダ・ファミリア」は、いかにして2026年完成予定となったのか。スペイン、バルセロナ。2005年に世界遺産に登録され、年間3百万人を超える世界中からの観光客を魅了するバルセロナのシンボル、サグラダ・ファミリア。カタルーニャの建築家アントニ・ガウディが構想し、1882年の着工から133年経った現在に至るまでいまだ完成していない建築プロジェクトを、スタッフしか入れない内部の映像と建築関係者らのインタビューによって解明するドキュメンタリー。
——公式サイトより
久しぶりの恵比寿。 写真美術館は2016年秋まで工事で閉館中。 |
この日はスペイン産ワインの試飲サービスがありました。
夫は赤、私は白。 白はクセがなくて飲みやすかったけど 胃を悪くしているので味見に一口だけー。 |
が。このワインがクセモノだった。冷たい雨の中を歩いて、ワインを飲んで、暖房のきいた部屋で、椅子に座って、暗くなったら、ねえ?夫、映画がはじまる前に落ちる。そして上映中にずっとかかっていた音楽が心地良く、、、私も落ちる。きっとこの回の上映中、半数以上は落ちたと思う。
建築や彫刻についてはある程度の予備知識があったけど、まったく知らなかったのがステンドグラス。そしてサグラダファミリア建設にあたり、新たな問題が高速鉄道のトンネル。所々、落ちていたのでまだまだ知らないことはありそう。もったいないことしたなー。いずれDVDを観ておさらいするとしましょう。それでもサグラダファミリアをスクリーンで観れたのはよかった。凄い迫力でした。(でも下高井戸シネマか目黒シネマでやらないかなー)
実は二十年近く前にサグラダファミリアを観ています。当時は、テカテカ、ツルツル、ピカピカした部分なんてまったくなくて、まさに完成などいつの日になるかわからない状態。でも歴史的建造物の制作途中を観ていることにコーフンした。石の塊、練り上げられたコンクリ、足場から舞う埃、そんな中に立っていられることに震えたのです。
だけど、もっとも感動したのは、サグラダファミリアをはじめ、カサ・ミラやグエル公園などが街にしっくりと馴染んでまったく違和感がなかったこと。ガウディは決して奇をてらった建築家ではなかったのだ、そうわかったことが嬉しかった。
2026年。うまくすればまだ私は生きている。もう一度、観たいなあ。でも別に完成していなくてもいい。「神は急いでおられない。焦らなくていい。」ガウディがそう言うんだもん、私が何を望むというのだ。
完成予想映像。
20年でここまで工事が進むとは思わなかった。