2014年8月17日日曜日

今市円筒分水と日光杉並木街道——栃木県日光市

前回の続き。長岡百穴古墳から日光市杉並木公園敷地内にある今市円筒分水へ。

円筒分水は、その名の通り水を一定の割合で分配するのがお仕事。水は主に農地用水。円筒分水が作られた経緯は、農地用水確保にもめごとが絶えず、それらを解消するために考案されたのだとか。都内に近いものは川崎市にある久地円筒分水


今市円筒分水。昭和28年通水。
水道施設は魅力的なものが多いですね。



あとからわかったのですが、この近くには下瀬川分水井もあったようです。残念ですが、また遊びに行く楽しみが増えたってことで。やはり円筒分水マニアがいるんですね。こういう本も出ていました。
ワンダーJAPAN13 (三才ムックvol.263) (三才ムック VOL. 263)


杉並木公園には水車も多数設置されますが、こちらは実用ではなく観光客向け。
オブジェ的な水車には興味なし。
水を汲め、粉を挽け。電気をおこせ。


円筒分水に夢中な夫。その後をタムと私がテクテク。「変らないでしょ」と私。「変らないっすね」とタム。が、そんなタムタムの目がギラリと光り足が止まったのは円筒分水横の苔。そして黙々と撮影。デザイナー、タム。テクスチャに敏感です。
和菓子を添えたくなるような緑。
というのが私の感想。


杉並木公園の名の通り、すぐ横には日光杉並木街道があります。総延長35.41km。世界最長の並木道なのだとか。こちらは平成8年よりオーナー制度を導入。1本1,000万円でこちらの杉が貴方のものに。
一歩入ると気温がまるで違います。
デザイン野郎どもとは別行動で私はここに居座る。

杉並木街道と杉並木公園の間に流れる小川。


杉並木街道と国道119号を隔てて今市浄水場水道資料館もありました。
浄水場は1916(大正5年)から給水開始。
広くて雰囲気のよい浄水場でした。
端っこの円筒形の屋根がムーミンの家みたいでかわいい。

水だけではありません。杉並木公園には古民家も。江連家住宅。1830年(天保元年)建築。
今まで見たなかで一番大きな古民家かも、と夫。
こちらでお土産物も売ってます。

栃木といえば益子、ぐらいに馴染みがなかったのですが、思いのほか良い土地でした。次回は是非中禅寺湖から水を巡る旅を。でもまた餃子を食べまくる旅もしたい。今回食べまくった餃子は「宇都宮で餃子を食べまくる、その1」と「宇都宮で餃子を食べまくる、その2」で。